“ちいさいの”にきをつけて「きをつけて1」 | ごりゅうの絵本棚

“ちいさいの”にきをつけて「きをつけて1」

概要

タイトル きをつけて1
シリーズ きをつけて
発行 2015年
対象年齢 対象年齢記載なし
五味太郎
紙の厚さ 紙厚:普通
本文ページ数 23ページ
本文文字数 184文字
1ページあたり文字数 約16文字/2ページ
登場人物 トラック
その他のキーワード

内容

ちいさいトラックとおおきいトラックが
山を越えトンネルをこえ
まちまでドライブするおはなし。
ちいさいトラックさん、きをつけて!

よみどころ

デザインのような太い線にべた塗りの色がかわいい

デフォルメされたトラックの絵、だけども太線と味わいのある色でとてもかわいく見えてしまいます。
トラックについている目と口とほっぺも、点と線で描かれているだけなのにとても表情豊かです。
周りの植物やら道やら標識やらもデフォルメされ、独特の世界観を醸し出しています。

無邪気なちいさいトラックに、どっしり包容力のあるおおきいトラック

物語は、ちいさいドラックがおおきいトラックを追い抜くところから始まります。
ちいさいのは自分のペースでどんどん前に行きますが、おおきいのがいつも後ろから見守って、ちいさいのが困ったときにはそっと力を貸してくれます。
最後には、まっくらなトンネルの中で不安をうなちいさいのを荷台に乗せてあげてました。
そして、荷物を積んだ帰り道も、やはり後ろから見守っています。

トンネルの中→外 を文字の色で表現

細かいところですが、トンネルの中のページでは文字は黄色で書かれています。
これはきっと、ナトリウム灯のオレンジをイメージしているのでしょう。
そして、トンネルの出口に近づくと文字の色が白く変化していきます。
暗くて不安なトンネルから、明るい外に向かっていく心境の移り変わりが、なにげに伝わってきます。

雑感

飛行機、船と続く「きをつけて」シリーズの第1弾。
今回のトラック編では、はじめの”きをつけて”は大きいトラックに投げかけられていましたが、
2回目以降は小さいトラックへの”きをつけて”でした。
それは第三者(地の文、読者、作者?)からとも、大きいトラックからともとれるますが…
ここは、大きいトラックからだと思いたい。
おおきいのに見守られ、のびのびと走るちいさいの。ほほえましいですよね。

 

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