概要
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| タイトル | ふうせんねこ | 
| シリーズ | あーんあんの絵本 | 
| 発行 | 1972年 | 
| 対象年齢 | 対象年齢記載なし | 
| 作 | せなけいこ | 
| 紙の厚さ | 紙厚:普通 | 
| 本文ページ数 | 22ページ | 
| 本文文字数 | 128文字 | 
| 1ページあたり文字数 | 約12文字/2ページ | 
| 登場人物 | ねこ | 
| その他のキーワード | |
よみどころ
わがままな子はおうちにいられないよ
冒頭から怒っていて、「ぷー」とふくれている「おねこさん」。
そんなにいつも顔を膨らませていると、風船みたいに顔が膨らんで、遠いお空に飛んで行ってしまいますよ~!という、寓話。
※寓話:比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって諭すことを意図した物語。(Wikipedia)
イヤイヤ期のあるあるのオンパレード
「片づけたくない」「いもうとにお菓子をあげたくない」「あれかってほしい」「ごはんたべたくない」と、イヤイヤ期の子供のあるあるエピソードが続きます。
読んでいる子供たちは、身に覚えのある「イヤイヤ」に自分をかさねて考えてもらうことができそうです。
おかあさんが悲しみ鳴く、切ないラスト
しかし、強烈に切ないのはラストのページですね。夜、かあさんねこが屋根の上で、空に飛んでいったおねこさんを呼んでいます。
自分のわがままで周りの人たちが迷惑したり悲しんだりすることを理解し始めることが、イヤイヤ期をのり越えるきっかけになると思うのですが、、、お母さんが悲しむよ、というのは子供にとっては強烈なメッセージになりそうです。
…むしろトラウマレベルです。
雑感
「いもうとにやるのはいやだ ぷー」のページのいもうとは、同じくせなけいこさん作・絵の「きれいなはこ」に出てくるねこちゃんに、毛の色、着ている服がそっくりです。
きれいなはこでは、ねこちゃんはおばけにされて、連れていかれてしまいます。。
だとしたら、かあさんねこ、あまりにも切なすぎます。。
鼻、耳、手先、足先の色が違うのと、しっぽにリボンもつけているので別人かもしれませんが、、、いや、きっと別人と思いたい。
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