概要
タイトル | ひまわり |
シリーズ | 幼児絵本シリーズ |
発行 | 2001年 |
対象年齢 | 2歳~ |
作 | 和歌山静子 |
紙の厚さ | 紙厚:普通 |
本文ページ数 | 25ページ |
本文文字数 | 102文字 |
1ページあたり文字数 | 約8文字/2ページ |
登場人物 | ひまわり |
その他のキーワード | 観察、縦開き |
内容
地面に落ちたひまわりのたねが
太陽の光や雨風にうたれながら
どんどこ成長しておおきな花を咲かせ
さいごには また たくさんの種を落とす
という ひまわりの成長記録です
よみどころ
周囲の自然に見守られているひまわり
ひまわりは本編中、ほとんどのページで太陽に見守られています。
そのほかにも、風、雨、そして月と星が浮かぶ夜空に見守られています。
それらはすべてひまわりの成長のために必要なものなんですね。
人も植物も、一人では生きていけないですよね。
育ち始めたら、ひたすら どんどこ
ちいさなたねが地面にとんと落ち、それが芽をだしたら、雨にうたれてもどんどこ、風に吹かれてもどんどこ、夜でもどんどこ。
どんどこ絶え間なく成長しています。
ストイックなひまわりを見ることができます。
種を残し、命をつなげる
絵本の冒頭では小さな種、かわいいふたばだったのが、終盤では大きな立派な花を咲かせます。
その姿がなんだか誇らしげに見えます。
そして、最終ページ、ひまわりは枯れてしまいましたが、その枯れたひまわりから多くの種がこぼれ落ち、次の世代につながれる。
命のつながりを感じることもできます。
雑感
この絵本は縦開き方式で、絵本の表紙をめくった裏がわには早速タイトル、その下からすぐに本編が始まります。
物語(観察日記)の終盤では、どん と大きな花が咲いて最後かと思いきや、裏表紙の裏まで本編が続いており、たわわに実った種が地面に落ちていく姿が描かれています。
表紙裏から裏表紙裏までみっちり本編になっていて、奥付は裏表紙の端にささやかに書かれているだけ。
そのおかげで、絵本全体からひまわりの力強さ、生命力があふれ出てくるようです。
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