概要
タイトル | ブップーバス |
シリーズ | あかちゃん のりものえほん |
発行 | 2008年 |
対象年齢 | 対象年齢記載なし |
作 | とよたかずひこ |
紙の厚さ | 紙厚:普通 |
本文ページ数 | 23ページ |
本文文字数 | 309文字 |
1ページあたり文字数 | 約27文字/2ページ |
登場人物 | バス、ダンプカー、タクシー、タンクローリー、バイク、キャリアカー、救急車、おかあさん、あかちゃん |
その他のキーワード | オノマトペ |
よみどころ
いろんな乗り物がとおります
この本は、街中をはしるバスを、「ブ、ブ、ブ、ブ」はしるタクシー、「ダ、ダ、ダ、ダ」はしるオートバイ、「ピーポー」はしる救急車が通り過ぎていきます。
そんな車たちを横目に、「ぶっぷー ぶっぷー」とゆっくりはしるバスを見ていると、まるで自分も載っているようなのんびりとした気分になります。
バスは停留所に停まります
バスは、ピンポーンとチャイムが鳴るたび停留所に停まります。
バスの中の様子はわかりませんが、中ではいろんな人が乗ったり降りたりしているのでしょうね。
でも、絵本からはバスの外観しかわからないので、ただただ停まって、はしってを繰り返しています。その様子が、ますますのんびりした気分にさせてくれます。
人生の一コマの物語
停留所での乗り降りの様子は途中まではわかりませんが、最後の停留所ではおかあさんとあかちゃんが降りてきます。
そして、そのあとの視線はおかあさんとあかちゃんに向かい、バスは走り去っていきます。
この絵本ははじめから、おかあさんとあかちゃんの視点で描かれていたのかもしれませんね。
その証拠に、ブックカバーの表紙の袖(折り返し)ではおかあさんとあかちゃんがバスに乗っていますし、裏表紙の袖では、おとうさんも合流して3人で仲良く歩いています。
本当に何気ない生活の中の1シーン、でも実は、「大切な家族の思い出の一コマ」を見せてもらったような気持ちになります。
雑感
私は、生まれ育った環境柄、幼少のころ街バスに乗った記憶はあまりないのですが、それでも、母親と二人掛けのシートに並んで座ったことや、高い車窓から見下ろす道路の景色、降車ボタンを押した時のドキドキ感など、いまでもおぼろげに思い出すことがあります。
子供にとって、遠出はバス、ということもよくあるでしょうし、その世界が広がっていく経験の傍らにバスがあったとしたら、それは大人になっても忘れられない原風景として残っていくのでだろうな、、、などと思いにふけってしまう絵本でした。
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