概要
タイトル | きれいなはこ |
シリーズ | あーんあんの絵本 |
発行 | 1972年 |
対象年齢 | 対象年齢記載なし |
作 | せなけいこ |
紙の厚さ | 紙厚:普通 |
本文ページ数 | 22ページ |
本文文字数 | 178文字 |
1ページあたり文字数 | 約16文字/2ページ |
登場人物 | いぬ、ねこ、おばけ |
その他のキーワード | けんか |
内容
きれいなはこをみつけた ねこちゃんと わんちゃん
取り合いのけんかがエスカレートしていくなか
けんかに割ってはいったのはおばけでした。
そして、とうとう自分たちもおばけになっちゃった
というこわいおななし
よみどころ
タイトルからは想像もつかない展開
「きれいなはこ」というタイトルなのに、表紙には口が大きくてちょっと不格好なわんちゃん。
そして、背表紙には爪が極端に長いねこちゃん。
いったい何が始まるんだろうと興味をそそられます。
きれいなはこにはおばけが潜む
わんちゃんとねこちゃんが取り合っていたきれいな箱の中身はおばけでした。
宝石、お金、地位…
何においても、人間(?)が強く求めるものにはなにかしらの業がひそんでいるものですね。
わるい行いにはその報いが
ひっかいたねこちゃんは爪が長く、かみついたわんちゃんは口が大きくなりました。
そして、みんなと遊べなくなった二人はおばけに。
自らの力を悪いことにつかっていないか?
この絵本を読むことで、思わずやってしまう悪い行いの歯止めになるといいですね。
雑感
実は、この本は私の個人的トラウマ本、第2位です。
(ちなみに、第1位は、同じ作者の「ねないこだれだ」です。。。)
最後、自分がおばけになってしまい、おばけの国に連れていかれるという恐怖展開。
しかも、ねこちゃんとわんちゃんの悲しそうな顔に、ゆうれいのうれしそうな顔。
まさにトラウマ級で、「人を傷つけてはいけません」というこの本の教訓も、子供心に全く入ってきませんでした。。。
恐怖ばかりをあおる読み聞かせをすると、私のようなトラウマ持ちを増やしてしまうのでお気を付けを。
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