概要
タイトル | おやおや、おやさい |
シリーズ | 幼児絵本シリーズ |
発行 | 2009年 |
対象年齢 | 2歳~ |
文 | 石津ちひろ |
絵 | 山村浩二 |
紙の厚さ | 紙厚:普通 |
本文ページ数 | 24ページ |
本文文字数 | 199文字 |
1ページあたり文字数 | 約17文字/2ページ |
登場人物 | そらまめ、にんにく、パセリ、ラディッシュ、セロリ、きゅうり、かぼちゃ、えのき、トマト、はくさい、とうがらし |
その他のキーワード | やさい |
よみどころ
韻を踏んだ小気味よい野菜紹介
場面は野菜のマラソン大会。
見開き2ページごとにひとつの野菜(ランナー)が紹介されます。
「にんきものの にんにく きんにく むきむき」など、短い文の中に野菜の名前で韻をふみ、テンポよく読み進めることができます。
リアルな野菜がかわいい
表紙の絵のとおり、写実的な野菜の絵にぱっちりとした目と口、手足をつけただけの一見シュールな外見ですが、読み進めるうちに人間味(?)がでてきて、かわいくなってきます。
初めに飛ばしていたラディッシュが後半には疲れ果てていたり、麦わら帽子をかぶって釣りをしているサツマイモが親切だったり、そこはかとなく醸し出される野菜たちの個性に癒されます。
ギャラリーの野菜たちもしっかり描かれる
前項のとおり、テンポよく読み進めることができる一方で、各ページの書き込みもしっかりされており、じっくり鑑賞することもできます。
紹介されていないランナーの様子、ギャラリーやスタッフの野菜たちなど、みんなリアルに、生き生きと描かれています。
んな野菜たちひとつひとつに注目していると、いくら時間があっても足りそうにありません!
雑感
一見、写実的な野菜の絵が続く単調な絵本かと思いきや、中ではマラソン大会をやっているというメルヘンな展開。
しかも野菜たちによる群像劇は、かたときも目が離せない怒涛の展開が待っています(ちょっと大げさ…)。
本当にたくさんの野菜が描きこまれているので見ていて飽きませんよ。
表紙の裏、裏表紙の裏はすこしユニークなデザインになっていて、絵本本文のことばが等間隔に並べられています。特に縦読みになっているわけでも、いろは歌のように同じ文字が使われていないといったしかけも内容なのですが。。
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